Petite modern×ひさしぶりのデート
今日はひさしぶりにカノジョと会える。
1ヵ月ぶりかな。
これまで、週末はほとんど会っていたから、
ずいぶん会っていないように感じる。
どうしようもないことだとわかりつつ、
ジュエリーケースのなかで待つしかない日々は、とてももどかしかった。
銀座へ来るのも、いつぶりだろう。
数寄屋橋交差点の人通りは、前と変わらない気がするけど、
街の空気は、やはりどこか少し変わった気もする。
このあたりのビルは、ガラス貼りのような壁面が多いからかな。
太陽の光が反射して、周囲がキラキラ輝いて見える。
久しぶりの外出だからか、カノジョと会える高揚感がそうさせるのか。
彼の歩みも、心なしかいつもより早い気がする。
どちらにしても、こうして外で過ごせるのは、とても気持ちがいいな。
交差点を渡り、待ち合わせ場所のGinza Sony Parkに到着。
少しあたりを見回してみるけど、それらしき姿はない。
スマホの表示時刻は、待ち合わせより少し早かった。
待っている時間は、そんなに嫌いじゃない。
むしろ、街中を行き交う“アクセサリーたち”を観察することができて、楽しい。
とくにこの街では、ふだん見かけないタイプのヤツに出会えることもある。
ゴツめのシルバーリングに、シンプルなフープピアス。パールのネックレスや、天然石のイヤリング、ジュエリーのブローチ。レザーのチョーカーや、ビーズのブレスレットも。
たくさんの人が、相棒とともにおしゃれを楽しんでいる姿を見るのは、とても嬉しいことだ。
でも、ボクとカノジョが並ぶ姿には、ちっとも敵わないけどね!
交差点を歩く人波に、彼女の姿を見つけた。
むこうは、まだ気づいてないみたい。
電話を鳴らそうかな、と思っていると、視線がぶつかった。
少しはにかみながら、手を振り近づいてくる彼女の姿に、彼もつられて手をあげて応える。
「ごめ〜ん!」
ちょっとバツが悪そうな表情を浮かべた彼女から、遅刻の言い訳を聞く。
「着ていく服に迷っちゃって。気づいたら出る時間になってて!ごめんね!」
両手を合わせて謝る彼女の胸元で、カノジョも少し申し訳なさそうに揺れている。
彼は、わざと怒った表情を浮かべたあと、「もうほんと、仕方ないなぁ」と言って笑った。
「さっ。じゃあ、何食べに行こうか!」
「遅れといて、調子のいいやつだな」
「だって、お腹すいたんだもん!」
陽の光がちょうど胸元のカノジョに降り注ぎ、
輪郭をくっきりとさせるように発光している。
周りにいる他のどのアクセサリーよりも、まばゆくて美しい。
イエローゴールドの鮮やかな光が、ボクのカラダに映り込んだ。
並んで揺れるボクらの姿は、きっと今、この街でいちばん輝いているアクセサリーだろう。
Illustration Saigetsu
Story Tomoko Kato
Edit Sachiko Nambu
Accessories in the story
Petite Modern collection
Petite Modern(プチモダン)のネックレスは、ストリート感溢れるテイストでほどよい“今”を表現した小さなネックレス。『ユニセックスなリアル・クローズ・アクセサリー』をコンセプトに、男女でもシェアを楽しめる小ぶりで都会的なデザインが揃います。
『あまりネックレスを着けたことがないからさりげない大きさがいい』
『ペアネックレスがしたいけどデザインにはこだわりたい』
『いやみのないボリュームのゴールドネックレスがほしい』
そんな方々にも喜んでいただけるラインナップ。同じデザインで、シルバー素材とK10ゴールド素材を展開しているので、自分のスタイルに合ったネックレスを選べます。
今回のストーリーに登場した『レオプチネックレス/K10ゴールド』はアイコニックなデザインが目をひくライオン。あえてラフでカジュアルなストリートスタイルに合わせてあげると、ポップなテイストと素材の上品さが良いバランスで存在感を放ちます。
レオは『TOKYO HYPER REALITY collection』で、リングやブレスレットやアンクレットなど様々にデザイン展開されているので、ぜひレオの魅力に触れてみてください。