【Designers

2021.06.10

LEGACY

【Designers Column】25TH ANNIVERSORRY SPECIAL NECKLACE

そのモノが持つアイデンティを知ると、改めてそのモノの価値を再確認する。 毎日身に着けるものだからこそ本質を伝えたい。コンテンポラリーアクセサリーとして、誰もが共感できる”何か”が見つかりますように。 LION HEARTデザイナーによる、普段語られることのないプロダクトの制作秘話など、カルチャーやファッションとアクセサリーを繋ぐ世界観を描くコラム。

そのモノが持つアイデンティを知ると、改めてそのモノの価値を再確認する。 毎日身に着けるものだからこそ本質を伝えたい。コンテンポラリーアクセサリーとして、誰もが共感できる”何か”が見つかりますように。 LION HEARTデザイナーによる、普段語られることのないプロダクトの制作秘話など、カルチャーやファッションとアクセサリーを繋ぐ世界観を描くコラム。

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25TH ANNIVERSORRY

 


ライオンハートが産声を上げた1996年、私は学生で当時は裏原全盛の時代でした。
ファッションが好きで、バイクが好きで、となるとアクセが身近にあることが当たり前の環境で過ごし、
そんな私が今、ライオンハートで商品やブランドの打ち出しなどの全般を行っています。

https://lionheart-store.com/lh25th/read_cat/20210520/
詳しくはこちらの記事を見ていただければなのですが私自身、この25周年というのはいろいろと思うことがあります。

「シルバーの良さって何だろう」「アクセサリーの意味って何だろう」

私は私なりに思うことはあるのですが、全然伝えきれていないのが日々モヤモヤとしていました。
「シルバーって錆びるよね」「シルバーって傷がつくから嫌」「そもそも高い」
便利で安価なものが増えた昨今では、シルバーに対してそんなネガティヴなワードを耳にする機会も多くなっていました。

それならこの一年はシルバーアクセサリーが持っている魅力を改めて伝えていく年にしていきたい。
25周年を迎えた老舗のアクセサリーブランドだからこそ伝えられる説得力があるはずです。

コロナ渦という特殊な環境の中、人々の生き方が新たに変化し、自宅で過ごすことが多くなりました。
そんななか迎えたアニバーサリーイヤーに”家にいる時に読めるもの”を作りたいと、自社でWEBマガジンを立ち上げました。
https://lionheart-store.com/lh25th/

そこには私の想いだけではなくライオンハートをご愛顧くださっている多くの人にも参加していただいており、様々な人の生活にライオンハートが寄り添っていることを感じられます。

LION HEART 25TH ANNIVERSORRY “HOWLING SILVER”は、そんな様々な想いをや今まで感じてきたことを表現しながらも、この先の未来に向けたものを表現したいと思っています。

 

25TH ANNIVERSORRY SPECIAL NECKLACE


ブランド創立25周年という記念すべき年となった2021年。
今年はライオンハートの歴史を振り返り、そして未来に向けて歩みだす様を体現しています。
この25周年記念のネックレスは、ライオンハートが打ち出している“レガシー”と“ファッション”という2軸から、
レガシーとしてのHOWL、ファッションとしてのLEOで表現しました。


 

25th Limited “HOWLING SILVER”Coin Necklace


子供のころ、私の祖父は何かあると「記念硬貨」を私にくれました。毎年毎年、その記念硬貨は増えていき、そのたくさんの記念コインが今ではエモーショナルな思い出となって残っています。
そんな背景をこのコインネックレスに含ませており、何年後かに眺めては「あ~、この時は世界がやばかったなぁ~」とか「あの時○○だったよな~」とか様々なことを思い返すきっかけになればと思っています。
この2つの表情を持つコインネックレスはブランドのアイデンティティである「レガシー」と「ファッション」を表していますが、何より着ける人の気分がワクワクしたり、アガる仕様になったかと思います。

 

25th Limited “Executive HOWL” Necklace & K18


HOWLって私にとっては”プレッシャー”なんですよね。長年の重みというか、HOWLだけはどれだけ新しいことを取り入れようとしても何度もはじき返されてきました。
モチーフがはっきりしたものって、表現の幅が狭くなってしまうものです。タテガミの存在感や王冠のディティール、顔の表情など、繊細な部分は小さくするとつぶれてしまうため、表現する大きさにも限界があります。
それでも表現の幅を広げようと、タテガミをアラベスク(唐草)に見立ててみたり、今年は星のモチーフにタテガミのアラベスクをまとわせたりして表現の幅を広げています。
それがまたおかげさまで支持していただけているのはとてもうれしいことです。

そんななか、アニバーサリーモデルを企画するときに「じゃあどんなのが良いのよ?」と自分に投げかけたとき、もちろん様々な表現を考えました。
ドッグタグでクラシカルなシルバーアクセを表現したり、記念硬貨に落とし込んでみたり、立体やアウトラインなど様々なバリエーションを模索しましたが、結局のところ「そうじゃないでしょ!HOWLの魅力ってそのままのディティールでしょ!」ということで、久しぶりに”生身のHOWL”を仕掛けることにしました。

「今までにないHOWL」を「ANNIVERSARY」このキーワードから「最も贅沢なHOWL」をと、ダイヤ4石と大きなブラックダイヤを使って、しかも値上がりが止まらないゴールドもやろう!と。
このスタイルは昔の「古き良きシルバーアクセ」の時代には定番で、ライオンハートにとってのレガシーに合った打ち出しです。

贅沢品は日常必需品ではない?結構ですっ!みたいな笑。

HOWLはファンが多いコレクション。そんなファンに喜んで着けて頂けるものを作りたいと思って生身のディティールで、最も贅沢なHOWLが完成しました。

驚くべきは”価格”。
本来であればこのアニバーサリーHOWL、SVで40000円くらいしてもいいものではあるのですが、多くの人にも着けていただきたいと思い、25周年にちなんで25000円という破格にしてみました。
私にとってプレッシャーであるHOWLに、こういう”ノリ”を持つのも、ライオンハートらしいところかなって思っています。

Master Piece HOWL

25THのWEBマガジンに6月25日公開予定のコンテンツのひとつとして企画した「Master Piece HOWL」

シルバーアクセサリーの黄金時代(1990ー2000年代)のフィーリングでHOWLをスタイリング。
シルバーアクセサリーの「かっこよさ」をもう一度原点に立ち返って表現する。

というコンセプトで、HOWLのビジュアルブックを作るような感覚の写真を先日撮影してきました。
コーディネート提案型のコンテンツは今までもありましたが、今回のようにビジュアル重視の非現実的な表現はブランド初。


撮影が行われたのは大阪岸和田方面、廃工場跡のスタジオ。

 


クラシカルな雰囲気にHOWLがマッチした特別なコンテンツ。
是非公開を心待ちにしていてください。

最後に

ブランド設立25周年を記念したこの限定ネックレス。
年内いっぱいの生産となっており、K18はシリアルナンバー付の完全受注生産となっています。
アニバーサリーモデルにありがちな”着けにくい奇抜なデザイン””入手困難なレアもの”などの過剰な演出は望まず、より多くの人に着けていただけるよう、アクセサリーの本質的な「着けていて気分がアガる」アイテムに落とし込めたかなぁと思っています。
そんな”着けやすい”アイテムの内側にある想いをくみ取っていただけたらと私としてもとてもうれしく思います。
皆様にとってシルバーアクセサリーが身近にあるステキな生活が訪れますように。

INTERVIEW

ライターの名前が入ります

川瀬 巨真 / Kawase Naomasa

LION HEART Product Director

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