デザイナーコラム ~LUCK制作の裏側~

LUCKのアップデート

“ホースシュー+ストリート”という打ち出しを開始して2年目の今年。

以前のLUCKは角ばった重厚感のあるデザインで、ライオンハートを代表するコレクションです。

リリースされてから様々なアップデートをして表現されていましたが、このホースシューを使っての表現方法は限られてきており、時代性と共に以前のスタイルではそろそろ限界が見えてきていました。

そこでLUCKの解釈を広げ、大胆に表現方法を変えました。

今までのLUCKのポイントは“ホースシュー”と“段差”であるという声から、このポイントは継承しつつアップデートに取りかかりました。

以前の“角ばった”形状から“丸み”を帯びたシルエットに。

一見するとホースシューとは気づかないレベルまで抽象的に描きました。

デザインとして一番苦悩したのは”段差”。

元々プレーンなイメージで作りたかったこともあり、そうなると段差は雑味になり得ます。

そうしたなかで、段差をアクセントに何パターンものデザインを書き、その中からベストをチョイスしました。

タグングで表現する意味

「Tagging=(文字の)落書き」です。新しいLUCKになぜタギングを使うのか、意味がわからないかと思います。

タギングというとSTUSSYのロゴで皆さんにとってはよく知られているかと思います。

ステューシーはストリートファッションの古株であり、画一されたストリートブランドですよね?

都内を歩いていると至るところに描かれており、東京のストリートの象徴として存在しています。

そんなストリート感にクラシカルなテイストを加えるのが“今”のラグジュアリーのスタイルのひとつ。

『ラグジュアリー』という概念は時代によって様々な変化をしてきており、今の代表格にはOFF-WHITEがあります。
そのOFF-WHITEからルイ・ヴィトンのメンズラインに踏襲され、ストリートとラグジュアリーの融合という表現を作り上げました。

そんな“どこかクラシックで上品な雰囲気”+“悪寄りのストリート感”=“今のラグジュアリー”新生LUCKの誕生となり、現代のストリートに映えるリアルクロージングなコレクションになります。

製作の裏側

“幸運”からかけ離れた今の世界情勢から、ライオンハートを通じて“ラック(幸運)”を表現できないか?と思い、企画を進めました。

外出禁止が解けたものの、状況は悪化をたどり、未だ人々が街に繰り出しにくい日々の中、毎日を楽しめるには“自分の身の回りの出来事がいかに楽しいか?”がポイントになっているように思います。

日々の過ごし方が今までと変わり“多様性”というキーワードがポイントになってきたように思います。

今回、このLUCKで少しでも変化を与えられないか?と思い、ネックレスとピアスにはギミックを加えました。

ネックレスにはリングをジョイントできる細工を施しています。

結婚指輪やペアリングなど大切なリングをどうしても外さなければならないシチュエーションがありますよね?

そうした時、外したリングはどこに仕舞いますか?

実はこれがリングを紛失する要因として結構多く、思い入れが強いリングだからこそショックも大きい…。

ならば見た目もよく、ネックレスとして着けられればずっと身に着けていられます。

ピアスにはフープ、スタッズの2WAYで使える機構で気分によって変えられます。


この2WAYの機構はライオンハートにとって初の機構となっており、実際は決して“着けやすい機構”ではありません。

“着用するまでに時間がかかる”と毛嫌いされる要素があるのですが、それ以上に他の人とは違ったオシャレな見え方になるはずなので『オシャレは我慢』と思って着けてみてほしいと思っています。

着用はすぐに慣れるものですし、何よりポジティブな思いのきっかけになればと思っています。

着けたら最高にオシャレなシルエットになるので、そのまま気分よく過ごせますね。

ブレスレットはスタンダードなチェーンタイプと、ナローなバーがアクセントの2タイプを用意しました。

これは単純に好みで選んでくださればと思います。

デザインするにあたりGrace link(写真:上)が先にイメージが構築され“幸運が永遠に巡っている”というイメージを形にしました。

タギングのWリングネックレスは今回唯一のストリート色となっており、このコレクションの良いスパイスになっています。

このように、各アイテムには様々な思いを込めていますが、忘れてはならないのは全てにおいて“幸運”が付いているということです。

日常から幸運を見つけて毎日を過ごすことこそポジティブでいられる第一歩と思います。

もの作り

Connect necklaceの機構は昔、ライオンハートのクリスマス限定としてリリースされていました。

これは決して新しい発想ではなく、昔からアクセサリーとしてある発想を“現代”に取り入れ、

『古いものにこそ、現代を楽しむヒントが隠されている』そんな思いを着ける人たちに体現していただこうと思いカタチにしました。

たとえ開口が緩くなったとしても、ペンダントトップ本体に直接チェーンが通るため、リングが落ちることもありません。

リング以外にもメガネをひっかけておくのにもおススメします。(重すぎたり、ひっかけたまま激しく動くことは推奨しません)

最後に

2019年に新しくアップデートされたこのLUCKは、2020年を代表するコレクション”T.H.R (Tokyo Hyper Reality)”が生まれるきっかけとなるコレクションで、T.H.R同様、ストリートにマッチするアクセサリーとしてファッションの一部に溶け込みます。

『アクセサリーのある生活』がどれだけ気持ちを豊かにしてくれるか?を感じられるコレクションとして、着けてくださる方に寄り添えればと思います。

撮影・文:川瀬 巨真(LION HEARTデザイナー)

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